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全葬連葬儀事前相談員

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葬祭コラム

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第71回

新たな年を迎えて

 門松は/冥土の旅の/一里塚/めでたくもあり/めでたくもなし。室町時代の僧、一休宗純が詠んだと伝えられている狂歌です。
 テレビアニメの愛らしい小坊主といった雰囲気と違い、実際の「一休さん」は相当に破天荒だったとか。一休自身は臨済宗大徳寺派の禅僧ですが、浄土真宗の中興の祖である蓮如のもとに無断で上がり込み、仏像を枕に昼寝をしていたというのはまだ序の口。なにしろ骸骨を杖にくくりつけ、これ見よがしにかざしながら京の街を正月に練り歩いたというのですから、当時の人びとも新年の晴れやかな気分が吹き飛ぶほど驚いたことでしょう。
 もっとも、こうした常軌を逸したかのように見える行動は、単に奇抜なことをしようと思ったからではなく、あえて戒律から外れて悟りの超越した境地を体現するという禅宗独特の「風狂」の思想に基づくものであったと言われています。そう考えると冒頭に掲げた狂歌も、何かひねくれた意味合いというよりは、むしろ死という出来事の本質を浮き彫りにしているようにも思われます。
 新年の幕開けを祝う門松も、考えようによっては人生の最期にまた一歩近づいたことの道標のようなもの。今の満年齢と異なり、昔は数え年で年齢を重ねるので、正月とは新たな年を迎えるだけでなく自らの「歳」が一つ積み重なることでもあったわけです。とは言え、人間は自分がいつ死ぬかを知ることはできないのですから、その日その時を懸命に生きるしかありません。そんな思いを、一休は伝えたかったのではないでしょうか。
 正月はめでたい季節に違いありませんが、今この時も死という終着点を迎える人がいて、その死を看取る人がいます。そしてまた、そんな人びとのために正月から働いている私たち葬祭業の仲間も多いはず。いつでも安らかなお見送りを提供すべく、気持ちを新たにして臨みたいものですね。どうか今年も、皆さまにとって良い一年でありますように。

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